剣道講座
番外編(2)
スーツアクターについて

本話では、劇場版ブレードブレイバーの撮影模様が描かれていた。大人になればヒーローは、“中の人"が演じていることに気づくわけだが、それがどのような仕事なのかは意外と知られていない。今回は、その世界を少し覗いてみよう。
“中の人"とは、『スーツアクター(女性はスーツアクトレス)』と呼ばれている。このような、“着ぐるみを着用して芝居をする役者"というカテゴリーは世界でも珍しい。
彼らの仕事は、字の通り着ぐるみを着用しての演技である。ヒーロー番組の場合、変身後のヒーローや敵怪人のアクションを担当するが、ただアクションをすればいいというわけではない。演じるキャラクターの個性を出さなければならない上、変身前の役者がいるならば、その雰囲気を踏襲する必要もある。また、とても着心地がいいとは言えない着ぐるみを着て、激しいアクションをこなしつつ、細かい感情表現も要求される。体力と演技力が要求される、まさしく匠の世界なのだ。
また、21話にてシナイガールを演じた藤村のように、ヒロインを男性が演じていることも少なくない。いわゆる“女性らしい仕草"は、男性の方が客観的に分析できる面もあるため、男性が演じた方が女性らしく見えることがしばしばある。これは、歌舞伎の女形に通じる部分であると言えるだろう。
これからもし、ヒーロー番組を見る機会があるなら、ヒーロー、そして怪人たちの一挙手一投足にも注目してもらいたい。そこには必ずキャラクターたちの生き様や想いが投影されているはずだ!


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