剣道講座
其の七(1)
返し技について(2)

珠姫が石橋に放ち、皆から驚かれた『小手抜き片手面』。一言で言ってしまえば、“(相手の)小手を避けながら片手で面を打つ"技だ。文字で見ると簡単そうだが、実際はどの程度の難度の技なのだろう?
プロセスを一つ一つ検証してみよう。まず、送り足などで相手の小手を回避する。これだけなら、反射神経の良い人ならばできるだろう。問題はその後の、両手持ちしていた竹刀を左手のみに持ち替え、相手の面を打つというステップである。
この一連の動作は、回避とほぼ同時に行う必要があるため非常に難しい。剣道の基本動作と十分な経験が身に付いていなければ、珠姫のように一本を決めることはできない。
また、力の入りにくい片手持ちのため、キッチリ打ち込むためにはある程度の腕力も必要となる。こうして見ていくと、いかに珠姫の力量がものスゴイのかが分かるだろう。



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