剣道講座
其の六(1)
有効打突について

紀梨乃が安藤に放った鮮やかな小手。見事なカウンターとなったこの技は、剣道の基本的な『返し技』である。これは、相手が攻撃する時に生まれる隙を狙うもので、基礎をしっかり身につけなければ実践することは難しい。
紀梨乃が使った技は、『すりあげ小手』と言う。これは相手と竹刀を合わせた状態から、手首のスナップを効かせて半円を描くように相手の竹刀を弾き、払った自分の竹刀の方向、力をそのまま攻撃の動作に転用する技である。今回、紀梨乃は小手に一撃を加えたが、面を狙う場合もある。この時は『すりあげ面』と呼ばれる。応用として、相手の小手を大きく振りかぶって回避し、面を打つ『小手抜き面』などがある。


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