剣道講座
其の五(1)
団体戦の戦略
剣道の団体戦は、『先鋒』『次鋒』『中堅』『副将』『大将』の5人1組で行なわれる。試合形式は、勝ち抜き戦と総当り戦があるが、今回の練習試合は総当り戦となった。総当り戦の場合、先に3勝したチームが勝ちとなる。今回は試合展開などから、室江・町戸両チームの戦略を振り返ってみよう。
まずは先鋒戦。相手の出鼻をくじき、チームの士気を上げるために、ここには強者が配置されることが多い。虎侍はこのセオリー通り、超高校生級の珠姫を起用。対して石橋は、正統派の原田をぶつけた。
続いての次鋒戦では、虎侍は実戦に慣れさせるため、都を配置。一方石橋は、虎侍が前述のセオリーを踏まえることを予測し、あえて(ムラっ気があるが)実力者の浅川を配置。
試合の流れが決まることが多い中堅戦には、両チームとも実力者を投入している。室江側は、思い切りがいい鞘子を、町戸側は初対面の相手に打ち込めないことを除けば強い西山をそれぞれ起用した。
副将戦でも石橋は虎侍の裏をかき、腕の立つ安藤を起用(反則スレスレ行為が多いが……)。対する虎侍は、安定感のある部長の紀梨乃を投入。どうやらここで勝負をつけようと考えていたようだ。
そして大将戦。肩書き通り、ここにはチームで最も強い選手が配置されることが多い。そこで町戸側は超攻撃的な横尾を投入する。室江側も、ここは最強の選手を置きたいところだが……
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