剣道講座
其の二十一
剣道と重心の関係性

なんと! 聡莉から抜き胴をとったダン君!! 聡莉は彼の抜き胴を、「重心が低いから、安定して打てるんですね」と評しているが、剣道において重心はどのような意味を持つのだろうか?
ほとんどの人は、“重心は低い方が安定する"という概念を子供の頃に感覚的に理解していると思う。当然、これは剣道にも当てはまる。剣道において重心は、足捌き=フットワークと打ち込みに大きく関わっているため、できるだけ安定させる方が良いとされている。足捌きや素振りの練習も、身体にその動作を覚えさせることで、重心をはじめとする安定感を培うものだ。
ちなみにダン君の重心の低さは、見た目から分かるように背の低さと日本人らしすぎる体型に拠るもの。物理的な安定感は抜群と言えよう。また、“背が低い=リーチが短い"というデメリットを、“相手の隙を上手く突く"という天性のセンスで“相手の懐に入り込む"という強みに変えている。ダン君恐るべし!!


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