剣道講座
其の二(1)
剣道の礼儀について
剣道は剣の技術を習得する武道だが、普段の稽古や試合を通じ、人間形成にも役立つ側面を持ち合わせている。剣道の試合では開始前と終了後に、必ず互いに『礼』を行い、相手に感謝の気持ちや敬意を示さなければならない。これは、相手に対しての礼節を示すことで、他人を思いやれる人間になれるという考えと繋がっている。
もし一本を取った後、野球やサッカーのようにガッツポーズを取ったりすれば、どのような言い訳をしてもその一本は取り消しとなる。これほど礼儀に重きを置いた武道は剣道の他になく、世界的に見ても非常に珍しい。
つまり、外山のように礼節を欠く者は、どんなに強くても剣道のルールの上では勝てることができないのだ。むしろ、剣道を冒涜しているとさえ言えるだろう。
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